福井市立宝永小学校でコンサートを開催しました。このコンサートが実現したのは、昨年2008年12月7日に開催されたコンサート「ザ・ソナチネ 2008 ~高木裕美 七色ピアノ音語り~」を訪れた方がコンサートに感銘を受けてくださったことがきっかけです。バラエティに富んだ様々なピアノ作品を紹介した昨年の「ザ・ソナチネ」。特に第1部「子どもたちへ」を聴いて、お子さんが通う小学校の子どもたちにもこんなコンサートを聴かせてあげたいと、その想いを熱心に私に伝えてくださいました。学校現場でも様々な事件や事故が絶えない昨今、親御さんたちは、子どもたちの安全な環境を守りつつ、伸び伸びと、そして、できるだけ素敵な体験ができるようにと、様々なアイディアを出して活動していらっしゃることを知り、是非協力したいと思いました。作曲家の後藤丹さんも、子どもたちのために遠く新潟から参加してくださいました。
1年生から6年生まで年齢差のある学校コンサートでは、子どもたちにいかにして音楽やピアノの魅力を伝えるか、とても難しい課題になります。でもまず、低学年にわかりやすいことは条件です。企画作りの前にどんなコンサートを望んでいるのか、学校の様子はどうなのか等のお話を聞いて案を練りました。200名余りのサイズの学校なので、音楽室が体育館に引っ越してきた感じをイメージして、いわゆるオープン授業のようなコンサートにしました。学校生活の中で私も子どもたちも聴いた経験のある作品を取り入れ、また、作曲家の存在をわかってもらえるように後藤先生にも直接お話や演奏に加わっていただきました。子どもたちは、私の話に即反応をしてくれて、用意したプログラムがリズミカルに進みました。歌や体操では大はしゃぎ、でも、後藤さんや私の話はしっかり聞き、突然の質問にも、飛び入り参加にも積極的!何より、ショパンの「革命」とリストの「ラ・カンパネラ」を演奏したら、とっても静かに集中して演奏を聴いてくれたのが最高に嬉しかったです 。子どもたちの熱気と蒸し暑い天候に大汗をかきながら集中した50分あまりのコンサートは大成功でした。
プロとして良い仕事をするためには、また、自身の音楽を伝えていくためには、相手の立場に立って考え、誠意を尽くすということが大切だということを改めて感じた、とても素敵なひとときでした。

