教育

夢を広げて

 5月21日、今シーズン2回目のウィークエンドコンサートを開催しました。今回は学生出演企画として、三枝成彰氏作曲の子供のためのピアノ曲集「ブルドッグのブルース」全21曲をお話と絵と共にお送りしました。曲集は、プロローグの後、十二支の動物たちが次々に登場。それぞれの曲には三枝さん自身が書かれたお話がついています。学生スタッフ(学部1年生~大学院1年生まで)が皆で分担して描いたかわいいさし絵がスクリーンに映しだされ、2年生のTさんがお話を朗読。そして4人の学生によるピアノ演奏。学生たち皆で作り上げた楽しく夢の広がるステージにお客様の笑顔があふれました。

 「音楽を楽しく勉強すること」「ピアノを楽しく弾くこと」「イメージを自由に広げること」を目的に書かれた魅力的なこの曲集は私の大好きな作品です。ピアノを習っている子供たちが1,2曲選んで学ぶことはあっても、全曲を弾いたり生で聴いたりする機会は少ないので、そんな機会を作りたいとずっと思っていました。また、将来教育者を目指す学生たちにとって、こんなに素敵な作品を知って、自由奔放に表現してみることは、子供たちにたくさんの夢を与えられる教師になるための力になるだろうと思いました。大人になると、子供の頃の屈託のない奔放な感性をどこかへ置き忘れてしまって、いざ蘇らせて演奏しようとすると変な勇気がいるものです。学生たちも自分の殻を破って飛び出すまでに少し時間がかかったようですが、コンサートではお話、さし絵、演奏と皆が一体となって、とてもカラフルなコンサートになりました。

Wec201005211 Wec201005212 Wec201005213 Wec201005214 Wec201005215 Wec201005216

| | コメント (0)

快適空間

 福井県あわら市にある「金津創作の森」の素敵な空間で、開放講座をお引き受けしました。大学の授業を一般市民に楽しく提供するプログラムです。私は講演ではいつも、ピアノの魅力を伝えるべく、話の流れの中で演奏も取り入れます。創作の森は以前から何度も足を運んでいますが、ここで演奏するのは今回が初めて。写真のとおり、森の中の美術館といった感じで、ヨーロッパや北米のミュージアムを思い出させる素敵な空間でした。豊かな響きがある快適空間。まだあまり弾かれていない良質のピアノがあって、本番前、気分よくて、レパートリーを次から次へ弾いてしまうくらいでした。森の中なので、アクセスがちょっと難しいのが残念かな・・・。

  ちょうど、「ムットーニ・シアター」(自動人形師ムットーニ・機械仕掛けの迷宮博物館)をやっていて、家族づれでにぎわっていました。私も、講演の後、約1時間かけてゆっくりの光と音楽と自動人形たちの幻想的なアートを楽しみました。pencilhttp://www.muttoni.net/Sousakunomori1_2Sousakunomori5_2Sousakunomori2Sousakunomori4Muttonitheater20090829_2

| | コメント (0)

子どもたちへの贈り物

  福井市立宝永小学校でコンサートを開催しました。このコンサートが実現したのは、昨年2008127日に開催されたコンサート「ザ・ソナチネ 2008 ~高木裕美 七色ピアノ音語り~」を訪れた方がコンサートに感銘を受けてくださったことがきっかけです。バラエティに富んだ様々なピアノ作品を紹介した昨年の「ザ・ソナチネ」。特に第1部「子どもたちへ」を聴いて、お子さんが通う小学校の子どもたちにもこんなコンサートを聴かせてあげたいと、その想いを熱心に私に伝えてくださいました。学校現場でも様々な事件や事故が絶えない昨今、親御さんたちは、子どもたちの安全な環境を守りつつ、伸び伸びと、そして、できるだけ素敵な体験ができるようにと、様々なアイディアを出して活動していらっしゃることを知り、是非協力したいと思いました。作曲家の後藤丹さんも、子どもたちのために遠く新潟から参加してくださいました。

 1年生から6年生まで年齢差のある学校コンサートでは、子どもたちにいかにして音楽やピアノの魅力を伝えるか、とても難しい課題になります。でもまず、低学年にわかりやすいことは条件です。企画作りの前にどんなコンサートを望んでいるのか、学校の様子はどうなのか等のお話を聞いて案を練りました。200名余りのサイズの学校なので、音楽室が体育館に引っ越してきた感じをイメージして、いわゆるオープン授業のようなコンサートにしました。学校生活の中で私も子どもたちも聴いた経験のある作品を取り入れ、また、作曲家の存在をわかってもらえるように後藤先生にも直接お話や演奏に加わっていただきました。子どもたちは、私の話に即反応をしてくれて、用意したプログラムがリズミカルに進みました。歌や体操では大はしゃぎ、でも、後藤さんや私の話はしっかり聞き、突然の質問にも、飛び入り参加にも積極的!何より、ショパンの「革命」とリストの「ラ・カンパネラ」を演奏したら、とっても静かに集中して演奏を聴いてくれたのが最高に嬉しかったです 。子どもたちの熱気と蒸し暑い天候に大汗をかきながら集中した50分あまりのコンサートは大成功でした。

 プロとして良い仕事をするためには、また、自身の音楽を伝えていくためには、相手の立場に立って考え、誠意を尽くすということが大切だということを改めて感じた、とても素敵なひとときでした。

Houei0907101_2Houei0907103_2Houei0907102_3 

 

| | コメント (0)

若いエネルギー

 今日はクラスのピアノ実技試験。学部の1年生から大学院生までが皆の前で演奏発表しました。古典派を学ぶ1年生のモーツァルトから修士審査のリハーサルを兼ねた大学院生のムソルグスキーまでバラエティに富んだ作品が並び、人前で弾いたり、他の人の演奏を聴く貴重な機会でもあります。

 本番というのは、緊張してなかなか思うように演奏できないものですが、そんな中、学部の4年生と大学院2年生は来週と再来週にそれぞれ審査会を控え、さすがに練習量や取り組みの深さが違って演奏も立派なものでした。思えば入学時には基礎が全くできてなくて一から指導をしたものです。でも、ピアノ大好きな彼らは、とにかく私にくっついて回って私の演奏に耳を傾け、「先生のような音が出したいんです。先生のような演奏に憧れるんです。」と言って熱心に練習を重ねてきました。今年の卒業生は共に県外出身者。練習環境は大学練習室の古い縦型ピアノ。毎日実によく練習をしていました。努力をしても結果が出ずに、失敗するたびに涙を流し、それを激励しては今日まで来ました。ウィークエンドコンサートで中心的に活動をし、裏方も演奏者も体験してきました。よくここまで成長したものだと思うような大きな成長ぶりです。そして卒業・修士演奏発表を前に、レッスンをするたびぐんぐんうまくなりますup。このエネルギーはどこから生まれるのでしょうsign02

 3月にはそれぞれが巣立っていきますが、残りわずかのレッスンの中でできる限りのサポートをしてやりたいと思います。まるで母親のような気持ちheart04。今日は若さあふれる演奏を聴いて、なんだかとてもしあわせ気分ですconfident

| | コメント (0)